お茶の形状の変化

薬として食べる

時代:紀元前2740年頃

中国で活躍したとされる神農。目にした様々な草木を自分で服用し効果/効能を調べていた際、頻繁に毒にかかっていた。その毒を茶を口にすることで直していたのだとか。*諸説大有り*

固形茶

時代:中国唐代(618~907年)

蒸した茶葉を固め乾燥させ、円盤状や餅状に固めた「餅茶」や「団茶」が主流でした。これを削り、生姜などと一緒に煮出して飲むスタイルが一般的でした。

粉末茶(抹茶)

時代:中国宋代(960~1279年)

固形茶を粉末にして湯を注ぎ、茶筅で混ぜて飲む方法が広まりました。日本では鎌倉時代1187年に栄西禅師が中国から抹茶文化を持ち帰り、茶道の基盤となりました。

散茶

時代:中国明代(1368~1644年)

明の初代皇帝、洪武帝が団茶の製造を禁止し、散茶が主流となりました。散茶は、茶葉をそのまま乾燥させた形状で、製造が簡単で茶葉本来の香りを楽しめるため、広く普及しました。散茶の普及により、茶の淹れ方も変化し、煮出す方法から、茶葉に湯を注ぐ方法が一般化しました。

煎茶

時代:江戸時代中後期1738年

永谷宗円が「宇治製法」を確立し、急須で飲む煎茶が普及しました。

玉露

時代:江戸時代後期19世紀

覆下栽培(茶葉を日光から遮る栽培法)を用いて玉露が作られ、甘味と旨味が特徴の高級茶として発展しました。

ティーパック

時代:1908年(明治41年)

アメリカの茶商トーマス・サリバンが販売コストを抑えるため、茶葉を絹の袋に入れて販売したことによってティーパックが生まれました。

時代:1981年(昭和56年)

伊藤園が世界初となる缶入り烏龍茶飲料を発売。1985年には世界初の缶入り緑茶飲料「缶入り煎茶」の発売を開始。この缶入り煎茶は1989年に「お〜いお茶」へ商品名が変わりました。

ペットボトル

時代:1990年(平成2年)

伊藤園が世界初となるペットボトル入りの緑茶飲料(1.5L)を発売。1996年には500mlの小型ペットボトルの発売を開始。さらに2000年、ホット用ペットボトルも誕生。